「……あの子も、休みだよね。わたあめちゃん」
「わたあめ? ああ、あの隣の席の子?」
冴が少しだけ、真面目な顔をした。
「そうだよ。莉奈がモヤモヤしてる間に、あの子も家で瀬戸とLINEとかしてるかもねー。……あ、ごめん。今のナシ」
「……もう! 冴のバカ!」
冗談だとわかっていても、胸がチリリと焼ける。
学校に来れば、少なくとも「見ている」ことはできた。
でも今は、彼がどこで誰と何をしているか、全くわからない。
学校という大きな箱の中に、私だけが取り残されたみたい。
冴との会話は楽しいはずなのに、一口かじったパンは、なんだかいつもよりパサついていた。
「わたあめ? ああ、あの隣の席の子?」
冴が少しだけ、真面目な顔をした。
「そうだよ。莉奈がモヤモヤしてる間に、あの子も家で瀬戸とLINEとかしてるかもねー。……あ、ごめん。今のナシ」
「……もう! 冴のバカ!」
冗談だとわかっていても、胸がチリリと焼ける。
学校に来れば、少なくとも「見ている」ことはできた。
でも今は、彼がどこで誰と何をしているか、全くわからない。
学校という大きな箱の中に、私だけが取り残されたみたい。
冴との会話は楽しいはずなのに、一口かじったパンは、なんだかいつもよりパサついていた。

