私は震える指で、彼のアイコンをタップした。
そこには、風景とも何ともつかない、そっけない写真。
「……追加していいのかな」
もし追加して、「誰?」って聞かれたら。
もし「しつこい」って思われて、結愛ちゃんみたいにブロックされたら。
一ヶ月後の「終わり」を知っている今の私なら、彼に言いたい。
「今のうちに、そのボタンを押して」って。
でも、当時の私は、ただ画面の光に照らされながら、シトラスの香りがしない部屋で何時間も迷っていた。
そこには、風景とも何ともつかない、そっけない写真。
「……追加していいのかな」
もし追加して、「誰?」って聞かれたら。
もし「しつこい」って思われて、結愛ちゃんみたいにブロックされたら。
一ヶ月後の「終わり」を知っている今の私なら、彼に言いたい。
「今のうちに、そのボタンを押して」って。
でも、当時の私は、ただ画面の光に照らされながら、シトラスの香りがしない部屋で何時間も迷っていた。

