「……ちょっと、北口さんは!?」
お土産コーナーでキーホルダーを手に取ったとき、里紗が声を上げた。
振り返ると、さっきまで不機嫌そうに後ろを歩いていた結愛ちゃんの姿がどこにもない。
「あいつ、チケット握りしめて中に入っていったぞ。……一人で」
真柴くんが呆れたように、展示エリアへと続くエスカレーターを指差した。
「ええっ!? だってあと10分で路面電車の駅に行かないと、次の目的地に間に合わないんだよ!?」
「瀬戸くんに、自撮り送るつもりなんじゃない……?」
里紗の予想に、胸がザワリとした。
一人で暗い水槽の前、誰にも邪魔されずに彼へのアピールを優先する彼女。
10分という短い時間に、彼女は何を「記録」しに行ったんだろう。
お土産コーナーでキーホルダーを手に取ったとき、里紗が声を上げた。
振り返ると、さっきまで不機嫌そうに後ろを歩いていた結愛ちゃんの姿がどこにもない。
「あいつ、チケット握りしめて中に入っていったぞ。……一人で」
真柴くんが呆れたように、展示エリアへと続くエスカレーターを指差した。
「ええっ!? だってあと10分で路面電車の駅に行かないと、次の目的地に間に合わないんだよ!?」
「瀬戸くんに、自撮り送るつもりなんじゃない……?」
里紗の予想に、胸がザワリとした。
一人で暗い水槽の前、誰にも邪魔されずに彼へのアピールを優先する彼女。
10分という短い時間に、彼女は何を「記録」しに行ったんだろう。

