幼なじみは不滅です!

『花壇、レベル12、気にしてほしい度100』

何故か、花壇のステータスが突然、現れて邪魔してきたんだよね!?
だから、気にしてほしい度って、なに?
あたしは心の中で、全力で花壇のステータス画面にツッコミを入れた。

『水をやる』
『花を見る』
『ほっとく』

しかも、また、謎の選択コマンドまで出てきた!
うーん。
よく見れば、枯れかかっている花もあるし、ほっとくわけにもいかない。
それに、あたしたちの学校は環境緑化の取り組みとかで、いつでも気軽に花壇に水やりをしてもいいんだ。
ただ、その方針にしたせいで、水が行き渡っていないお花もあるみたい。
近くにじょうろがあるし、お水をあげようかな。
あたしはおそるおそる、『水をやる』に向かって指を動かす。
すると、近くに置いてあったじょうろが、瞬間移動したみたいにあたしの手元に現れた。

「じ、じょうろが瞬間移動した……!?」

あたしが手元のじょうろに目を丸くしていると、隼人と瞬くんも「えっ!?」と声を上げて驚いていた。
当然だ。
いきなり、じょうろが現れたんだから。
だけど、あたしはそれどころじゃなかった。

『花壇の満足度がアップ。花壇のレベルが13に上がりました!』
「うわわわわっ!?」

あたしは驚いて飛び上がる。
またもや、新たなメッセージが表示されたからだ。

『奇跡を呼ぶ花壇のスキルを覚えました』

奇跡を呼ぶ花壇のスキル?
また、変な効果かも。
あたしが花壇に向かって指を動かすと、スキルの説明がふわりと浮かんだ。

『奇跡を呼ぶ花壇。効果、花壇に水をやると、お花が喜びの歌を歌ってくれます』

うわあっ!
思っていたより、気になる効果!
早速、じょうろにお水を入れてかけてみよう。
あたしはじょうろで花壇に水をあげていく。
すると、花がゆらゆらと揺れながら歌い始めた。

『お水、すばらしいー』
『お水、お水、お水をくださいー』

お花たちが思い思いに歌って、ざわざわが大きくなる。
だけど……。
うわーん!
思っていたのとだいぶ違うよ!
もっと、素敵な歌声が聞けると思ってたのにー!!

「こはる、大丈夫?」

頭を抱えて、オロオロしていたからだろう。
瞬くんが心配そうにのぞき込んできて、あたしはぎくりとする。

「えっと、その、お花にお水をあげようかなと思って……」

話を振られて慌てる。
すると、瞬くんは近くのじょうろを手にした。

「僕も手伝ってもいい?」
「うん、もちろん。ありがとう」

そう言うと、隼人があたしたちを見てニヤニヤする。
あっ、隼人がこの笑い方をする時は……!