人質令嬢、第二王子と国家反逆を狙う

「ただいま戻りました、第二王妃殿下」

「おかえりなさい、ジニー。ですが、そんな他人行儀な言い方しないでね。ママ上と呼んでちょうだいと、いつも言っているでしょう」

「……そうお呼びすると、モルドレッド殿下が本気にしますので」

「そうねえ……ごめんなさいね、わたくしの権力が足りないばかりに、あなたを幽閉状態にしてしまって」


 第二王妃は眉をひそめた。

 私を自由にするには現国王以上の権力が必要になるので、今の発言はなかなか危ういと思う。

「お気遣いのほど、ありがとうございます。ところで、先日仰っていた庭園でのお茶会ですが……」


 話を逸らしたら、第二王妃も肩を竦めて乗ってくださった。

 城内にいる限り、私たちに自由な発言権などありはしない。

 そんなことは私も彼女もよくわかっていた。