社長と出会ってしまったら、甘く溺愛されるだけ。

それからも社長とお昼休みを一緒に過ごす日々。

お昼ご飯を持ち寄って、階段の踊り場に座って一緒に食べる。

始めは薄暗いと思っていた階段も、もう今はそう思わなくてなっていた。

「浜本さんはさ、この仕事好き?」

「好きです! 私に合っているし、部署の人は良い人なので!」

「そっか、それはこの会社の社長としても嬉しいな」

「…………」

「浜本さん?」

「いや、社長は社長なんですよね。こうしていると忘れてしまいそうになりますが、立場的に奇跡みたいだなって……」