社長と出会ってしまったら、甘く溺愛されるだけ。

あまりに恥ずかしいがここは訂正しないと。


「すみません……! ハンバーグは冷凍食品です!!」


社長は一瞬固まり、顔を手で覆って耳まで真っ赤にしている。




「待って、めっちゃ恥ずかしい。浜本さんのバカ……」




社長のバカは、なんていうかあまりに優しい言い方で、ただの照れ隠しだとすぐに分かる可愛い言い方。

その真っ赤な顔のまま、社長は顔は(うず)めたままで視線だけ私に向けた。




「明日は浜本さんが作ったおかずを貰うから。約束ね」




当たり前のような明日の約束。

その言葉で甘すぎる日常はもう始まっていることを私は実感した。