陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





「学校で会わなかった?」


「学校で?…え、同じ大学ですか!?」


「そうだよ。午前中の授業、一緒だったでしょ。可愛い女の子たちに囲まれてたんじゃない?」





突然の情報に、頭の中が大混乱。そんな人居たかなんて、思い出せない。でも教室から出る前、前の方で何やら賑やかな集団がいるなとは思ったはず。


そこまで思い出して、集団の中心にいた人の顔が厳ついもやしさんだったことを閃き、頭を抱えた。




「あっ、あの人か…」




あれくらい友達ができたら、大学生活が楽しいだろうなと感じたくらいで、もやしさんに集っている女の人たちというハーレム構図だったなんて。さぞかしおモテになるのでしょう。さっき強く当たられた私としては、全く興味はないけど。




「あいつも、悪い奴じゃないんだけどね…。何せ女の子が苦手みたいだから。集ってくるのが嫌なんて、贅沢な悩み!モテすぎて疲れるとか、園田さんも言ってみたいね」


「ははは…、お邪魔しましたぁ」





園田さんの壮大な冗談に空笑いを返して、ムスカリを片手に門を出た。


明日必ず会うことになる、もやしさん。女の人が苦手だと園田さんも言っていたから、関わることはもうないだろうけど、目の前に立っていただけで邪魔扱いされたことは、気に食わない。必要ないのに、もやしさんを目で追ってしまいそうで、授業に集中しようと自分に喝を入れた。