陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





提案。善くんに言われると、構えてしまう。でも思ったより可愛い提案で、快く引き受けた。善くんから出てきた提案はお願いで、〝ご飯を作って看病してほしい〟だった。




「そんなことで良いの?」


善「じゃあキスしてくれる?僕と付き合ってくれる?」


「それはお断りします」




リクエストがあった卵粥とスポドリを持って、善くんの部屋にお邪魔する。さっき話した時には見えなかったけど、小学生で時が止まったままのスポーツ少年の部屋といった雰囲気で、壁にはサッカー選手のプレー中の汗飛沫が舞う写真が、一面に飾られている。




「サッカーは見る専門?」


善「よく分かるね。正解」


「実際に蹴るなら、ボールとかスパイクとかが飾ってあるだろうから」




ベットのすぐ隣にあった机に置くも起きてくる気配がなく、ベットの上で足を伸ばして座り、ニコニコとこちらを見ているあたり、食べさせてほしいんだと察した。こうなったのも私のせいだし、今日くらいは良いか。


飲み物を飲んでもらっている間に、お粥に息を吹きかけて冷ます。その間もずっと私を見てニコニコしている善くん。





「じゃあ冷ましたので、どうぞ」


善「え!食べさせて!」


「子どもじゃないんですから…」


善「灯早ちゃんが食べさせてくれたら、寒気なんて一気に吹き飛ぶ」