「そうでしたね。ごめんなさい」
悠「じゃあさ、花の話聞かせてよ。初めて会った時、花の手入れしてくれてたでしょ」
それがあった。大きく二回頷くと悠馬さんの口角が上がって、私と悠馬さんの距離が膝がぶつかるほど近づいた。悠馬さんも、花が好きなんだろうか。
「園田さんが、大学にある噴水近くの花壇を手入れしてくれていて、そこで私が花を見てたのがきっかけなんです」
悠「俺もだよ。おっちゃんに、花に興味あるの?って聞かれて」
「言われました!あそこの花を見てくれる人がいて嬉しいから、花をプレゼントしたいって家に招かれて。その次の日にお礼がしたくて行って、悠馬さんに会ったんです」
悠「そうなんだ。あの時は驚かせちゃって、ごめんね。たまにあそこの家に知らない女の人たちがよく来てたから、また来たのかと思って」
園田さんからは無理矢理手伝わせていると聞いていたから、ここまで話が盛り上がるとは思わなかった。でも最後の、知らない女の人たちが引っかかる。
「知らない女の人って…」
悠「多分、善と櫂のファンだろ。最近は櫂が牽制してくれてるみたいだけど、灯早ちゃんは櫂にとって特別みたいだね。自分から家に泊めるようなことして」
「たまに雑に扱われてる気もしますけど(笑)」
悠「櫂は照れ屋だから。紳士的なことをサッとできるくせに、突き放すような言い方して素直じゃないんだよ。……って、2人の話はしないでって言ったのに、俺からしちゃった」



