陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





「あ、ごめんなさい」


「…そこ、邪魔なんだけど」




振り向いて謝ると、成長しすぎたもやしみたいな、無駄な長身なのにスラリとしすぎた男の人が立っていた。上から鋭い目つきが降ってきて、棘がありすぎて心臓に突き刺さりそう。あまりにも私を睨むので、退こうと後ずさると背中でさらに誰かとぶつかる。




「おっと。大丈夫?…見ない子だね」


「また…、すみません!」




今度は、こぼうみたいな体格の男の人。私が転けないように体を支えてくれた優しい青年で、もやしさんとは真逆の対応。私を鋭い目つきで睨む男の人と、優しく顔を覗き込んでくる人。この人たちは一体、ここに何をしに来たんだろう。園田さんの知り合い?




「で、何しに来たわけ」


「櫂、そんな言い方ないでしょ」




もやしさん、櫂って言うんだ。ごぼうさんは必死に宥めているみたいだけど、私がぶつかったことで不機嫌にさせてしまい、ごぼうさんの言うことも無視して、私は睨まれ続けている。




「あー、おかえり。今開けたから、ほれ入れ」




園田さんはこの二人を知っていて、まるでここに住んでいるような口ぶりで門の中へ手招きをしている。もやしさんは軽く舌打ちをかまし、そそくさと中へ。ごぼうさんは〝中に入るの?一緒に行こうよ〟と、園田さんに似た柔らかい笑顔を私に向ける。


一つお辞儀をして中に足を踏み入れると、一本道の両側には大学では見れなかった種類の花が無数に咲いていて、遠くにギリギリ見える玄関までそれが続いている。家に入るまでの道が全部花って、本当に宮殿じゃん。