陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





だから冷たいんだ。善さんのフォローっていう意味もあるとは思うけど、周りの女の人にも応えていないのが納得できる。




園「でも灯早ちゃんには、違うみたい。突き放さないであげてよ」


「えっ…」


園「櫂は依存するようなやつじゃないから。ただ時々甘えさせてあげられれば、十分じゃないかな」


櫂「…人にお茶入れさせておいて、外で喋る?何の話か知らんけど、早く入れよ」


園「あー、ごめんごめん。灯早ちゃん、中入って。話したいことがあるんだよ」





不機嫌な櫂くんに、天使のような微笑みを見せる園田さん。そんな二人に誘われて、甘えて中に入ろうと立ち上がると、ポケットで携帯が激しく震える。




「ごめんなさい。電話かかってきたので、出てきます」


園「うん。じゃあ中で待ってるから」





画面には、〝お母さん〟。お母さんが電話をかけてくるなんて、珍しい。何かあったのかな。出ると、普通の声色で〝今どこ?〟と聞いてくるお母さん。




「友達の家にいるけど」


「遊んでるの?」


「遊んでるわけじゃないけど…、何かあった?」


「灯早に話したいことがあるから、早く帰ってこれない?」




急いでいるようではなかったけど、お母さんの用事を優先した方が良さそうな気がする。電話を切って、園田さんの家にお邪魔する。玄関の扉を開けるともう誰もいなくて、リビングであろう空間に向かって叫んでみた。