「ありがとうございます」
櫂「別に。うるさかったから、黙らせただけ」
しゅんと小さくなった善さんに満足して、私に感謝されるためにしたんじゃないと、またぶっきらぼうに話す櫂さん。素直じゃない櫂さんに小さく笑うと、今度は私の座っている椅子の裏を軽く蹴られた。
櫂「お前も、授業中寝るなよ。気が散る」
「すみません…。面白くなくて」
櫂「じゃあこの授業取るな」
「いや、必須だから無理です」
櫂「目にミントでも塗っとけ」
うるさかった善さんを黙らせたかっただけなのに、私まで怒られる始末。言い返す真っ当な言葉も見つからず黙り込むと、玲奈は肩を震わせて笑いを堪えていた。
「笑わないでよ」
玲「仲良いなと思って(笑)」
「どこが?向こうは私のこと嫌いなんだからね?」
嫌いなくせに話しかけてくるんだよね。と小声で話すと、また笑い出した玲奈。
玲「周り見てみ?こんなに可愛い女の子たちがいて話しかけられてるのに、櫂くん目も合わさないし返事もしないんだよ?」
「それは、集ってくる女の人が苦手だからでしょ?」
玲「そうかもだけど。灯早も女の子じゃん。話してるのは何で?」



