陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





引き止められないまま、送別会当日の夕方。テンション爆上がりの善くんに引っ張られるようにして、飲み会に出て行った櫂くん。


世の中はもうすぐクリスマス。あと二、三週間もすれば、カップルが夜のイルミネーションの中、手を繋いで二人の時間を楽しむ日がくる。





玲「まだ付き合ってないの!?もう付き合ったようなもんじゃん!お互いに好きだって、分かったんでしょ?」


「そうなんだけど…。まだ切り出せてないし、向こうも言ってこないし」




課題のことで玲奈から電話があったついでに、櫂くんとのことを相談して、今。久しぶりに誰もいない家に一人。静かすぎて、落ち着かなくて玲奈との話が弾む。




玲「このままだったら、櫂くん誰かに取られちゃうよ?まぁ、櫂くんはそういうことはしないと思うけど」


「うん…。分かってるんだけど、何か翻弄されてるっていうか」


玲「何よ…、惚気なら聞かないからね?好きって伝えたんなら、お互い気持ちは分かってるわけでしょ?なら、クリスマスの予定押さえちゃえ!」


「クリスマス!?そんな急に行って、大丈夫かな?」


玲「じゃなかったら、いつ行くの。灯早、放っておいたらいつまでも行かないじゃん」




私のことを知り尽くされていて、怖い。ごもっともな意見に〝その通りです〟と頷くと、そこは否定しなさいとお叱りを受けた。


電話が切れて、また一人になると誰の声も聞こえない空間に、考え事が捗る。花を見れば答えが見えるかも。答えなんて見えているはずなのに。付き合ってほしい、彼氏になってほしい。ただそれだけなのに。