陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





ギギッとベットが軋み、さらに櫂くんとの距離が縮まる。二人の間にほぼない距離で、思ってもないことを言ってしまった。




櫂「ここでしないは、なし」


「選択肢作ったの、そっちだし」


櫂「…良い。俺がしたいからする」





私の無意識の拒否も虚しく、近づく櫂くんの顔に目を強く瞑ると、柔らかい温かさを感じた。途端に鼓動がスピードを上げて、身体中の熱が顔に集中したのが分かった。ゆっくり離れると、目を開ける前にデコピンを一発喰らう。




「…いったぁ」


櫂「もう俺のこと、避けるなよ」




まだ唇に仄かに残る温かさに顔が暑いまま頷くと、〝絶対だからな〟と怒った様子で念を押された。




櫂「ケーキあるから、食いに行くぞ」


「…食べる!」




先を行く櫂くんに顔の熱を冷ましながらついて行くと、廊下に出る前に開けていた扉を閉められる。まだ櫂くんを怒らせること、あったかな。少し怯えた視線を向けると、真反対だったようで、上から包み込まれるように抱きしめられた。先ほどので十分オロオロしたのに、またどうしたら良いのか分からなくなる。




「櫂くん?ケーキ食べに行こうよ」


櫂「灯早はさ…。俺のこと嫌い?」


「そんなことない!」


櫂「悠馬にキスされたり、善と二人で遊びに行ったり。しかも二回も。俺は灯早と二人で出掛けたことない」


「それはそうだけど…」


櫂「灯早から気持ち、聞いたことないから。俺だって不安になる」