陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





「こんにちは。佐藤ゼミ?」


「はい」


「良かった。私、玲奈。よろしくね」





入ってきた子は、二人を囲む人ではなかったので一安心。でも雰囲気は私とは釣り合わない派手さがあって、壁を作ってしまいそうになる。話しかけてくれたし、言葉は返すけど。




「こちらこそ。私は灯早」


「みんなコミュ力高すぎて、本当困る」


「本当にね。友達作り上手いよね」


「友達一人もいない私のことみんな見えてる?ってくらい、私が隣の席に一人座ってるのに、盛り上がって爆笑した時私の足踏んだんだよ?痛って割と大きい声で言ったんだけど無視」




友達がいないことを、さらっと言ったのは驚いた。もう何人も引き連れてそうな顔してるのに。




「あ、今友達めっちゃいそうとか思ったでしょ」


「ちょっと思った…」


「よく言われる。でも本当にいないの。話しかけようとするんだけど、避けられるんだよね。あんたは避けないんだね」


「私も友達いないの、一緒だから。それに、話しかけてくれて、嬉しかった」




玲奈は初対面とは思えないくらい、フランクに私に話しかけてくれて、いらないと思っていた友達ができた。先生が来るまで、他の生徒が入ってきて話しかけようとしても、それを寄せ付けないくらいの迫力で玲奈は話し続け、私は玲奈の話に笑いっぱなし。性格は善さんに似てるけど、何かを見抜くような視線の鋭さは櫂さんっぽい。


一番友達にはならなそうな人と、中学生以来の友達になった。