陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





まだ汗も引いていないのに、パークを出てバス停まで走った。走りながら、一つ疑問が浮かぶ。プレゼントのために帰ると言った善くん。もしくれるとしたら、帰るんじゃなくてどこかに寄るんじゃないのか。




「善くん」


善「バス出ちゃうよ!急いで!」




バスに乗ってからも、聞いてもはぐらかされるし、ソワソワする。答え合わせは家に着くまでさせてもらえず、玄関まで来てようやく聞かせてもらえた。




善「帰ってからネタバレしたかったんだけど、口が滑っちゃった。みんなには、内緒ね?」




人差し指を口に当てて、肩をすくませる善くん。あざとさ全開にされたら、拗ねることもできない。



玄関からキッチンに続く廊下、それぞれの部屋の方まで、壁にびっしりとカラフルな飾りが施されてある。ガーランドに〝HISA〟の文字風船、床にまで風船が敷き詰められている。その風船に誘導されるようにキッチンに行くと、破裂音がして目の前に紙吹雪とテープが舞った。




「クラッカー?」


玲「灯早おめでとう!」


「玲奈…」




キッチンには玲奈と櫂くん、そして園田さんも。誕生日を祝ってもらえている状況は、飲み込んだ。嬉しいのに、玲奈と櫂くんが並んで立っているのを見て、上手く笑えていないのが分かる。




園「灯早ちゃんおめでとう。みんなに誕生日だって言っちゃった」


「あ、だから…」


園「言ってないのにって思ったでしょ?」