陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





善「向こうで休憩しよう」


「うん、ありがとう」




汗も程よくかいて、爽快感さえもある。連れてきてもらって良かった。ゴクゴクとスポーツドリンクを飲む善くんも汗びっしょりで、飲み物が喉を通っていくのがなかなか止まらない。




善「……美味っ」




本当に美味しそうに飲んでいて、パッと明るくなる表情に釣られて私も口角が上がった。そんな私に、〝気分転換、できた?〟と聞いてくる善くん。




善「僕の方が楽しんでない?」


「ううん。めちゃくちゃ楽しい。色んなこと、全部忘れて楽しめた。ありがとう」


善「それは良かった」




〝この間のお返しだから。〟と、多分お母さんに会いに行った日のことを言っているはずの善くんは、清々しい表情で私に微笑みかける。




「あと…、今日実は誕生日なんだ。だから、いつもはできない特別なことができて、嬉しい」




櫂くんのことで泣いて連れてきてもらったから、言わないでおこうと思ったけど、善くんの純粋に楽しそうな顔を見ていたら口を衝いて出てしまった。




善「え…、誕生日なの?」


「一応…」




ベンチから突然立ち上がって、拍手を送ってくれる善くん。それだけで十分嬉しかった。今日は全身を使って遊べたし、子どもみたいにはしゃげたし、聞きたくない辛いこともあったけど、それを越える楽しさを味わえたから。




善「じゃあ、誕生日プレゼント送らなきゃ!」


「プレゼント?今この時間が楽しかったから。沢山もらったよ?」


善「だめ。僕がだめなの。ほら、帰るよ!」