陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





「告白、だよね…」



口にすると、棘が胸に刺さる音がした。櫂くんはどんな反応を見せるのだろう。断る?そう期待して、会話の続きに見入る。でも期待は大きく外れて、玲奈の左肩に櫂くんの手が乗り、玲奈はその反応に対して安心したように肩の力を抜き、頭を下げている。




「え、…受けた?」




櫂くんが誰かにとっての特別になったんだと分かると、胸の奥が枯れていく音がして、目を逸らした。櫂くんが嬉しそうに、誰かを愛しく見つめる目を見たくない。



図書館での一時間も、次の授業の一時間半も、何も頭に入ってこなかった。胸がザワザワして、隣の席に座る玲奈の存在を感じるだけで逃げたくなって。話しかけられても、返答全てが上の空。




玲「灯早!授業ないよね?ご飯食べに行かない?」


「ごめん玲奈…、今日用事があって」


玲「そっか…。じゃあまた行こ!」


「うん。ごめんね」




ご飯に行って、櫂くんと付き合うことになったなんて報告、聞きたくなくて断った。ちゃんと会話は聞こえなかったけど、二人の雰囲気からして付き合ったことはほぼ確実。そんな付き合いたてほやほやの二人の惚気話はいらない。


玲奈の誘いを断って、二人から逃げるように寮に帰ると、善くんが自分の部屋に入ろうとしていた。




善「おかえり!」


「うん。ただいま」