陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい




今日のメイン行事は、授業より園田さんに会うこと。昨日花を持って家に帰ると、花好きのお母さんが〝ムスカリ!好きなやつ!〟とだいぶ食いついていて、これをくれた人にお礼がしたいと、私より先に返しのお菓子を用意していたくらい喜んでいた。


それを伝えたくて、スキップのような足取りで昨日の花壇のところへ行くと、散らかっていた園芸用品はしっかり片付いていて、園田さんもいなかった。




「家にいるのかな」




迷惑かもしれないけど、あの豪邸にお邪魔しようかな。園田さんが植えてくれた花を、ベンチに座って見つめる。太陽に照らされて背伸びをしている花たち。雨が降った次の日は、雨の雫が花びらに付いていて、それもまた綺麗に映える。


こんな綺麗で華奢な花を、毎日目の前にあるのに見逃しているなんて、みんな損してるな…。と膝と肘をくっつけて頬杖をついていると、授業終了のチャイムが鳴った。



次はゼミの授業だ。先生一人に対して、十人ほどでグループを作られるゼミ。まだメンバーも知らされていないので、誰と同じゼミなのか不安しかない。不思議と櫂さんと善さんとは、同じゼミになる予感はしていないけど、二人を囲む女の人たちの誰かと同じゼミになる方が怖い。一年間、睨まれ続けそうだし。


事前に知らされていた教室へ行くと、他よりこじんまりとした少人数制な教室。先生も来ていなくて、大学とは思えない静かな雰囲気を纏っている。


立って待っているのも変だし、コの字の席の上座とも下座とも言えない、当たり障りのない席に座った。遠くで青春らしい声が飛び交う中、とりあえずぼーっと四角い窓の外を見る。