自分の気持ちに、区切りをつけなきゃ。家に帰ってきてベットの上で正座をして、携帯を両手で持つ。まだ真っ暗な画面。覚悟を決めてお母さんとのトーク画面を開いた。花火大会前の会話、お母さんからのメッセージで終わっている。
「ふぅ…、終わりにする」
指を素早く動かして、文字を打つ。もう迷いはない。自分の思ったことを素直に書けば大丈夫と言い聞かせて、一息で書き切った。
〝家を出てから、ずっと後悔してました。勢いで出ていくんじゃなくて、もっとちゃんと話し合えば、良い答えが出てたんじゃないかなって思ってました。でも、ただ家族が壊れるのを認めたくないだけなんだと気づきました。自分の居場所を無くしたくなくて、またどこかで会えて元に戻れると期待していたんだと思います。
私は今、新しい自分の居場所を見つけました。一緒に笑って、過ごしていたい人にも出会えました。きっとお母さんとお父さんよりも、本当の自分を見せられていると思います。だからもう、二人に期待するのはやめます。家族は完全に壊れました。私はその事実をちゃんと受け止めます。今まで苦しめて、ごめんなさい。〟
少々重たい気もしたけど、このくらいの文章の方が切れたと自分が納得できる。送信ボタンを押して、既読がつく前に画面を暗くした。



