陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





「私はお母さんとうまくいかなかったから。善くんがお母さんのことで何か悩んでるって分かった時、助けてあげたかったの」


善「え、うまくいってないの?」


「うん。今海外にいるんだけどね、帰る家がもうないの。歩み寄ろうとはしたんだけど、多分もう戻れないと思う」




私の家の事情は、今のところ櫂くんと園田さんしか知らない。善くんには話していなかったけど、善くんの過去を知った今、私だけ何も言わないのも違うなと思った。


私の突然のカミングアウトに、驚きを隠せない様子で、かける言葉を探している善くん。




「大丈夫。私には園田さんも櫂くんも、善くんもいるから。あの寮にずっといるわけじゃないとは思うけど、自分の家より守られてるって安心感があるの」


善「そっか。話してくれてありがとうね。何か…秘密を共有し合ったって感じ」


「本当だね」





またいつもの調子に戻ってきてくれて、安心した。騒がしいと思うのに、そうじゃなくなると不安になる。善くんは騒がしい方が似合う。


もう三限が始まっていて、次の授業まで自習するという善くんが立ち上がる。私も何かしようかな。善くんに渡していたお弁当を回収すると、手を差し伸べられた。何の握手だろうか。仲直りの握手?そう思って、その手を握り返した。すると、ぐいっと善くんの方へ引かれ、テーブルに手をつく。




善「さっき話したこと、櫂には内緒ね。僕と灯早ちゃんだけの秘密」