陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





私もお母さんと向き合おうとした。でも気持ちのピースが噛み合わなくて、諦めた。善くんは私の時みたいに、向き合おうとする心を折ることだけは、してほしくない。




「会ってみたいと思うなら、会った方が良いんじゃないかな。でも、二人きりじゃないところが良いと思う。お母さんを疑うわけじゃないけど、善くんの心を守るためにも」


善「…そうする」


「会ってみて、ダメだって思ったら周りに助けを求められるしね」





善くんは立派な成人だけど、お母さんに虐待されたままの傷ついた心は残っている。庇ってくれる大人は必要だと思う。




善「灯早ちゃん…。会うことになったら、一緒に来てくれない?」


「え?」


善「近くにいてくれたら、安心できる。話せると思う」




大人じゃなくて、私?おばあちゃんでもなく園田さんでもなく?予想外の指名に、椅子から立ち上がった。




「私、何もできないよ?」


善「近くにはいてくれるじゃん」


「何かあっても、止められないよ?」


善「何もないよ」




緊迫するであろう場所で、無責任な立ち振る舞いはできない。断ったけど、何度もお願いしてくる善くん。それならと条件に、お母さんに立会人を付けて、対処してくれる予防線を張る約束をした。