善「夏休み中に電話で言われたこと。捨てないでって。あれ以上詰められたら、僕の家の事情を知られて嫌われるって思って怖くて、灯早ちゃんを避けてた」
「私も謝りたい。善くんが嫌だって思ってたのに踏み込んだから、このまま話せなくなったらどうしようって、ずっと思ってたの。本当にごめんなさい」
やっと和解できた。ホッとして思わず笑みが溢れる。
善「先に灯早ちゃんに聞いておきたいんだけど、櫂には話したの?」
「電話がかかってこないって話はしたけど…、何で?」
善「実は櫂も、僕の家の事情を知らないんだ」
私に聞いてこようとはしなかったけど、知ってるかどうかなんて、気にしていなかった。善くんに興味がないだけなのか、余計に立ち入ろうとしていないだけか。
善「ちょっと迷ってることがあってね。灯早ちゃんに相談したいんだけど、良いかな?」
「…私で良いの?」
善「うん。灯早ちゃんだから聞いてほしい」
踏み込みすぎたことを反省したから、これ以上地雷を踏みたくない。余計な詮索はしないと決めたばかり。でも善くんがそう言ってくれて、もう地雷は消えたはず。
三限は二人とも都合良く空きコマ。お昼ご飯を食べながら聞くことじゃないからと、先に食べることにした。



