陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい






私の手を引いて走る善くんの背中が楽しそうに見えて、嫌われたわけじゃないと分かって、不安要素が一つ減った。


誰も来ないと言われる古い校舎を出て、人の多いベンチも避け着いたのは、図書館に入る手前のロビーにポツンと設置されているカフェテーブルと椅子。賑やかには過ごせない場所なので、お昼時には不人気。




善「灯早ちゃんと一緒にお昼食べようと思って」


「うん。一緒に食べよう」




〝お弁当も作ってくれたしね〟とまだいつものテンションの高さからは程遠いけど、目の奥までちゃんと笑っている善くんを見ることができた。


お弁当を広げながら、ここはチャンスなのか、ただお弁当を食べるだけの時間の方が良いのか迷っていると、善くんが口を開く。





善「実はね。今日の朝、櫂が僕に怒ってきたの」


「喧嘩したの?」




だからバチバチに見えたんだろうか。櫂くん、本気でキレていたように思えたし。




善「ううん、喧嘩じゃなくて。灯早ちゃんが僕のことで悩んでるって教えてもらったの」




〝無視してごめん!〟と突然立ち上がって勢いよく頭を下げられた。朝、櫂くんが用事があると言っていたのは、わざわざこれを言うためだったの?そんなことをしてくれていたのに、私は自分の嫉妬のことで頭がいっぱいだった。