陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい






「何ですか」


櫂「それは俺のセリフだわ」


善「まぁまぁ、怒らない」


櫂「別に、怒ってねぇし」





誰に対してもこういう接し方なんだろうか。集ってくる女の人たちにも反応しているのは善くんだけみたいだし、鬱陶しそうにも見える。そりゃ、鬱陶しいか。一人になれるのって、きっと家に帰ってからだもんね。


園田さんも、櫂さんは女の人が苦手だって言ってたし。でも、何でそんなに苦手なんだろう。




「ういっすー」




授業開始の時間になり、チャイムと同時に入ってきた先生。櫂さんと善さんを見に来ていた人も、自分の取った席に座る中、昨日最前にいた二人は私の隣と前に座る。




「え、ここに座るんですか?」


善「だめ?」


「だめっていうか…、みんなの視線が怖くて授業どころじゃないっていうか…」





善さんがあたりを見渡すけど、目が合った女の人に愛想を振り撒いて終わり。女の人たちは、〝お手振りもらったんだけど!〟と小さな歓声を上げている。




善「可愛い子ばっかで良いじゃん!賑やかだし?」


「はぁ…」




そういう感じか。このハーレムを、善さんは楽しんでいるみたい。賑やかだし?じゃないけどね。私に向けられる目、知らないでしょ。その言葉もきっと善さんには伝わらないんだろうと察し、ため息を吐いて諦めることにした。


でも前を向いていたはずの櫂さんが、顔だけをこちらに向けて私に小声で話しかけてきた。