ワンルーム、きみと小さな海をみる





「これは呪いだ」



ねえアオさん。

わたし、ここに来てからずっと気になってたことがあるの。


あなたは別に普通に笑うし、わたしの尾びれが顔に当たって痛がってたこともあったよね。

感情もあるし、痛みだってわかる。


なのに、




「そのガキが言ったことはすべて事実だ。なにも間違っちゃいねえ。なんで俺がこんなところにいるのか教えてやろうか」

「……アオさ」



殺したからだよ、とアオさんは言った。




「同じ組の人間を殺して、ここまで逃げてきた」



なのに、綺麗なそのあおいろの瞳。




「俺はお前が思ってるような善人じゃない」



あなたのなにも映さないその瞳には、一体なにを映しているの。