「No mercy, no mercy 容赦はいらない
踏み越えてく その上で笑え!」
怖いくらい激しい音の圧。
そして、高速キレキレダンス。
ほぼズレのないシンクロ。
すごい、この短時間でここまで仕上がるものなの!?
ごくり、唾を飲む。
地に足がついてる感覚がない。
競いたいわけでも争いたいわけでもなかったのに。
勝てる気がしないって思わされる、強者感。
ヒソヒソ評価していたスタッフさん達も、圧倒されて言葉を失っている。
思わず息をするのを忘れて見入ってしまう。
涼しい顔して激しく踊るユウキが、私のことを見た。
「その目に焼き付けろよ これが本物だ」
勝ち誇った余裕の笑み。
実力の差を、見せつけられた。
1サビを終えて、3人背中合わせのポーズで締まる。
息切れひとつしなかった3人の肩が、ここで初めて上下する。
流れ続ける間奏。
SEIKOさんが静かに手を挙げたことで、ハッとした宇都さんが慌てて音源を止めた。



