AM 8:30 スタジオC
作戦会議。
この話し合いで、私たち即席ユニットの方向性が決まる。
「移籍組は俺らに自分達の実力を見せつけるカンジでくるだろうな。
ゴリゴリのダンスナンバーとか、逆にバラードもあるかなー」
視線を宙に投げる南が唸る。
ところで、今更ながら気になってることが一つ。
「あのさ、みんなが言ってる移籍組と推薦組って……」
何?
「あぁ、千景は知らないか。
ウサ・蓮・昊の3人はflying-Hiに加入するために他事務所からウチに移籍してきてるから移籍組。
その時にオーディションがあったらしいんだよね」
「声かけた候補者の中から絞るための小規模なやつみたいだけど」と南は続ける。
そうだったんだ。
オーディションってことは、そのための努力もきっとあったんだろう。
“苦労した”って蓮も言ってたし、審査も厳しかったのかも。
「対して俺ら推薦組は無条件加入。
俺は元からスタプロ所属で、SEIKOさんから声かかって、加入って流れで入ってる」
私も、美嶋日向の推薦みたいなもの。
苦労してチャンスを掴んだ側からしたら、そんな私達が面白くないのは当然だ。
「ユウキに嫌われてる理由がやっとわかった。
ズルいもんね、俺」
「ま、ぶっちゃけそーゆーこと!
だからアイツらが何も言えなくなるくらいもの、魅せないといけないってワケ」
そうじゃなきゃ対等な仲間になれない。
だから魅せつけて、黙らせる。
――ってことだよね?



