一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―


「ま、それに。ちょっと心境の変化もあったしー……?」

「?」

目があって、きょとんとする。
南が何かを察知したみたいな顔になって、私と蓮の間に割り込んだ。

「色恋に懲りて仕事一筋になったとか?
大人になったなー、蓮!」

大きな手を蓮に伸ばして、子どもにするみたいにわしわしと蓮の髪を撫で乱す。

「うっわ、ちょお、なにすんの!?
頭揺れるんだけど!」

まるで話なんて聞かないで、南は蓮を構い続ける。

「みみ、南!?蓮の目、回ってきてるよ!?」

焦って止めに入ってドッタンバッタンしだす傍で、ユウキは一連の流れをじっと静観している。

今日は無難に、曲にだけ集中したから普通にできた。
けれどその胸中には意味不明な焦りと、苛立ちと、不安が、まだ渦巻いている。

明確にわかるのは、まだこの正体不明な感情を掌握できていないということ。

それと、トリガーは多分――千景。

感情の答えは出なくても、千景から何か糸口を掴めれば――

自分の恋色サイダーに一つの答えが出る。
そんな予感がした。