「降りないよな?蓮。 まだまだこれからだってのに」 南が私の背中に手を添えて、私より少し前に出る。 その言葉に蓮の目が泳いで、伏せって、答えられずに黙っていた。 ――それを見た瞬間、私の中で迷いが弾ける。 具体的な方法はない。 でも、助けなくちゃって思った。 「だ、……っだめだよ、蓮!」 私の頭の上に乗ったままの蓮の手を、咄嗟にとって無我夢中で握りしめる。 「大丈夫、俺が必ず助けるから!」 この時初めて、自分の力で仲間を助けたいって明確に思ったんだ。