――SEIKOさん、冴さん、Ryoさんのトレーナー陣と宇都さんが、私たちのことを見ている。 「千景くん、表情固いなぁー。 もう、SEIKOさんが辛辣なこと言うからですよっ」 冴さんが可愛く片頬を膨らませる。 「千景くんの歌はのびやかさが強みなのに!」と息巻きながらも、耳を研ぎ澄ますために目を閉じた。 「…………」 SEIKOさんは、涼しい顔のまま何も答えない。 空気のわずかな変化を零さないように、静かに腕を組んでいる。 全員をなぞるように見ていた目線が、 私と南を捉えて止まった。