一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―


その2文字に、胸がギュッと締め付けられる。

見開いた目は激しく泳ぐのに、余裕たっぷりで笑う顔から目が逸せない。


「なん、で……」

「んー。擬似体験的な?
今、男の俺に距離詰められて緊張してんだろ。
それ、割と恋に近くね?って思ってさ」

サイダーを一口飲みながら、南はあっけらかんとしている。


……心臓が、ドキドキとうるさい。

南に掴まれたところから、体が温度を上げていっている気がする。

「だから言ってみろって。
2文字言うだけ!相手俺!ラクショーだろ?」

そう言って、南は無邪気に笑う。


南はなんで平気そうなの?

恋したことあるかないかの差?


それとも――私がガキんちょだから?


頭は真っ白なのに、そんなことばかり考えてしまう。


これが恋に近いものなのだとしたら、

恋ってちょっと苦い。