ハウスクリーニング山代には休みが無い

こんな奴程度俺が片してやっても良いが水野先生の前で正体明かすわけにいかねぇし…どうしたら…。

「…水野先生、皆には秘密にしていてくれ」

「えっ?」

水野先生と同じように俺と鎌本さんも驚いて川沿先生を見ると川沿先生はバッとエプロンと三角巾を脱ぎ捨てた。

「陸っ、あんたまさかっ…!?」

「師匠すいませんっ!!でも俺は自分が守りたい者を守りたいっ!!ー変身っ!!」

チャラッチャー!♪戦隊特撮ヒーローものドラマに似たような変身曲が流れ、川沿先生は炎のような真っ赤な輝きと共に赤いマントの始末屋・川沿にド派手に変身した。

「熱き炎を心に灯し、嫁に奪われた小遣いを取り戻すため、新人始末屋・川沿陸、只今参上っ!!覚悟しろ獣人ヘビトンボ!!」

「あたしらのために戦うんじゃないんかい…」

「はちまき額のとこでリボン結びになってら…」

「誰が獣人ヘビトンボや!!」

「川沿くん…かっこいい!!」

「え"っ!?」俺と鎌本さんは嘘でしょ!?と思って水野先生を見た。

「何でも良いから誰か助けてー!!」

「今行くぞ加賀っ!!とぉ!!」

川沿先生は愛用武器の2枚の雑巾を振り回しながら猪突猛進に変態露出魔に突撃して行った。

「1にパンチ、2にパンチ、雑巾パーンチッ!!」

効くのか効かないのか分からないが雑巾で乱雑に叩かれ続ける変態露出魔が人質の爽太と一緒にどんどんびちゃびちゃになっていく。

「陸が唯一習得出来た得意技よ!やっちまいな陸ー!!」

「雑巾パンチ!雑巾パンチ!雑巾パーンチッ!!」

「う"っ!技は大した事ねぇのに雑巾の水が地味に目に入って痛ぇ!!」

「川沿くん頑張ってー!!」

「行けっ、川沿ーっ!!」

「陸っ、とどめよ!!」

「はいっ、師匠!!必殺・“雑巾パンチ”!!」

川沿先生は灼熱の炎を身に纏うとド派手に回転して変態露出魔の顔に熱く茹で上がった2枚の雑巾を張り付けた。