ハウスクリーニング山代には休みが無い

 放課後爽太と2人で弓道部の様子を見に行った途端「きゃ〜っ!♡」と沢山の女子生徒達の黄色い悲鳴が飛んで来た。

バシュッ!!

静かに放った弓が的のど真ん中に刺さった瞬間さらに女子生徒達は盛り上がりを増した。

「すみません皆さん、部活中ですから見学なら少し静かにお願いします」

金髪高身長のイケメンが振り向いて声をかけると女子生徒達は静かにどころかさらに「きゃ〜!♡かっこいい〜!♡」と頬を赤らめて騒ぎ出した。

「きゃ〜、近くで見たらますますイケメン!」

ガンダムのぬいぐるみを持った爽太が女子生徒達に混ざって「こっち向いて〜!」と手を振った。

「今年の春から新しく弓道部の顧問になられた水野空(みずのそら)先生です」

「ははっ、白鳥さん、袴姿も素敵です!水野先生って確か川沿先生と同い歳でしたっけ?」

「だからだよ」袴姿の桶川も来て深いため息をついた。

「“同い歳、イケメン、高身長、女子に爆モテ、絶賛只今校内人気右肩上がり中”、だから嫉妬してんだよ“あいつ”」

桶川の視線の先を見ると頭にタオルを巻いた熱苦しい男が柱の陰に隠れて水野先生を睨んでいた。