ハウスクリーニング山代には休みが無い

「なぁ爽太、お前またガンプラ作りに熱中してたのか?」

「えっ!?」

「えっ!?」

ただ聞いただけなのに爽太がやけに驚くからつられてこっちまで驚いてしまった。

「なっ、なんだよ、違うん?」

「あっ、えっ、ち、違くない!うん、作ってた、ガンプラ!あははっ!!」

「あっ、そう…」

やっぱおかしい。

いつもならこっちが聞く前に作りかけだろうが何だろうが自分から『見て見て!』とガンプラを見せに来るのに何にも見せてこない。

隠し事でもしてんのか?…はっ!まさか、また詐欺されたとか、変な勧誘に遭ったとか言うんじゃねぇだろうな!?

「…お前、毎日頭の中でそんなに考えてばかりいて大変だな。そのうちハゲるぞ?」

「…お前こそ何故俺の頭の中が見える?怖ぇぞ?」

俺は静かに天也を見た。…

              ーそれは突然起きた。

茶の間で爽太と長沼が熱くガンダムについて語り合ってるのを聞き流しながら爽太のお袋さんが作ってくれた昼飯の素麺を皆で食ってたら「山代先輩っ!!」とドモン・カッシュが庭に出現した。

俺と爽太はぶーっ!と素麺を口から吹き出した。

ドモンのコスプレをした川沿先生の登場に天也は「川沿先…は!?え!?…山代先輩っ!?」と激しく困惑し始め、長沼は「Gガンダム!!」と叫んで眼鏡にヒビが入った。

何故か鍵が開いてた引き違い窓をガラガラッと開けて「山代先輩助けて下さい!」とかなりパニックになってる川沿先生が茶の間に入って来て俺にしがみついてきた。

「おおおいっ、風太郎!!何がどうなっている!?」

「先輩マジで助けて下さいっ!!」

「風太郎!!」

「山代先輩!!」

「ちょっ、待っ…」

しまった!そういや川沿先生の事、親父達とクソ双子には言ったけど天也にはまだ言ってなかった!しかし長沼の前で今言うわけには…!

困っていたら爽太が「アッ!スゴーイッ!」と大袈裟に声出して手を叩いた。

「カワゾエセンセイ、“コスコン”ソノカッコウデイクコトニシタンデスネ!ウワー、スゴーイ、ニアッテルー!!ワー!!」

嘘つくの下手すぎだろ!!なんだ、そのわざとらしい話し方は!!

「コスコン?」聞き慣れない言葉に長沼が聞き返した。

「コ、コスプレ合コンの事だよ!」

「ほぉ、合コンか!…って、むっ!?川沿先生はご結婚されてるはずでは!?」