ハウスクリーニング山代には休みが無い

だが長沼が大声を出したおかげでゴミ山…じゃなくガンダムの山の中から「皆いらっしゃい!」と爽太の声が聞こえてきた。

「おい何処に居る、見えないぞ!?客に迎えに行かせるなど失礼だぞ貴様!!出てこいっ!!」

「えっ、天ちゃんも来てたの!?ちょっと待って、今行く」

ガサゴソバタバタしながらガンダムの山の隙間を器用に歩いて爽太はようやく俺達の前に顔を出した。

「風ちゃんと天ちゃんが一緒に居るなんて珍しいね!」

「加賀氏!私も居る!」

「うん、知ってる」

「なら何故無視するのだ!?」

「え、してないけど?」

長沼の奴、爽太のお袋さんにガン無視された事まだ根に持ってんのか。

「むむっ!?なんとこれはっ!!」

落ち込んでたと思ったら今度は近くに飾ってあったガンプラを見るなり長沼の眼鏡がキラッ!と輝いた。

「ジオン公国軍YMS-07Bのグフではないか!一度で良いからヒートロッドでビリビリされてみたいぞ!」

「沼っち、それはヤバいって!」

なんでだろう…、理由は分からないがこの機体見てるとうちの親父の顔が思い浮かぶんだが…。

「おおぉおおぉっ!?こっちはGX-9900 ガンダムX!ああ、これはガンダムMk-Ⅱ!キュベレイ!なんとデビルガンダムまであるじゃないか!もしや歴代の機体全てあるんじゃ…」

「いやぁさすがに全部はないよ。あっ、でもガシャポンでGETしたミニチュア版のやつとかならプラモよりあるかも!見る?」

「見る見る見るぞ、是非見るぞ!ひゃっほーい!」

長沼のやつ興奮しすぎてキャラ崩壊してやがる。

「おい、風太郎、今まで長沼が言っていた言葉全部訳せたか?」

「ひとつも訳せるわけねぇだろ。なんだよ、デビルって?エンジェルも居んのか?」