ハウスクリーニング山代には休みが無い

爽太ん家に行くと爽太のお袋さんが帽子とエプロンを着けて鉢植えにピンクのペチュニアを植えていたところだった。爽太の両親は2人ともガーデニングが趣味だから爽太ん家の庭は薔薇なんかも咲いていて香水みたいな良い匂いがいつもしている。

「風ちゃんいらっしゃい!あら、天ちゃん!久しぶりだこと〜!」

俺達に気付いて笑顔で振り向いた爽太のお袋さんに「ご無沙汰してます」と天也が軽く会釈した。

「爽太居る?」

「部屋に居るから行ったてみ」

「分かった」

俺達は家に入る事にして玄関を開けた。靴を脱いで階段を上り爽太の部屋に着くなり「なっ、なんだこれは、ゴミ屋敷か!?」と天也は爽太の部屋の散らかり様を見て驚いた。

「おーい、爽太!」声をかけたが返事が無い。

「奴の事だ、またプラモ作りに熱中してるんじゃないのか?…ん?なんだ丸メガネ(※長沼の事)、ずっと黙りよって」

「どうした長沼?」

爽太と同じガンオタだから『素晴らしいじゃないか!』とか言って感極まって号泣でもすると思ってたのに。

やけに大人しい長沼を天也と一緒に見ると

「…しだけ…私だけ加賀氏の母上に無視された!!ショック!!」

「心配して無駄だったな…」

「あぁ」天也が頷き返した。