ハウスクリーニング山代には休みが無い

「お?あっ、お前!この前のチビじゃねぇか!」

「あ"?」

キレながら振り向くと以前どっかで見た事あった気がするデブがポップコーン片手に立っていた。

次から次へと…!!

「風太郎の知り合いか?」

「前に白鳥さんでかくかくしかじか……あったんだ」

「ほぅほぅ」天也は理解して頷いた。

「映画観終わって意気消沈してたところだったから丁度良いぜ。今から同じ映画続けて観る前にこの前のお返しさせてもらおうじゃねぇか!」

どんな映画観たか知らないが、疲れんならまた観るな。

「やれやれだぜ…」俺はため息つくと背中に背負っていた風呂敷からクイックルワイパーを取り出した。

「俺もむしゃくしゃしてたとこだったから付き合ってやるよ」

「ならば俺も加勢しよう」

喧嘩にまでくっついて来るなんてやっぱこいつ俺の事無茶苦茶大好きじゃないか。

「自分の体型管理ひとつまともに出来ん奴は好かんのでな」

天也はふんっと笑うと侍のように腰のベルトに挟んで持ち歩いていた庭箒を庭箒カバーからスッと取り出した。