ハウスクリーニング山代には休みが無い

 我が家の前に一軒家があってそこに金田(かねた)さんと言う爺さんが1人で暮らしている。

奥さんは随分前にご病気か寿命のどちらかで既に他界されてるそうだ。

金田さんは結構なお歳のため大変耳が遠い。あとちょっとボケも入ってるからか毎日自宅の窓は全開だし、デイサービスの人が見に来ない日は玄関まで開いてて家の中が丸見えになっている。

金田さんがどんな爺さんか知らない人が金田さんが午後のサスペンス劇場を観ている時にタイミングよく家の前を通ったら今金田さん家は金田さんを取り合って老若関係なく女達の修羅場になってると勘違いされるんじゃないかというくらい金田さん家のテレビの音量は毎日大きく、我が家の茶の間を網戸にして偶然金田さんと同じテレビ番組を観たりでもしていると面白い事にどっかの公民館で祭りでもやってんじゃないかと言う感じで同じ番組を二重にして聞く羽目に遭う。つまり簡単に言うと反響して聞こえるわけだ。

同じ音が重なって聞こえるとやかましくてしょうがねぇ。特に金田さんは音量をMAXに近い高さで聞いてるからよけい煩い。

金田さんの事を気にせず寝てるもこの隣に座ってた親父がついに皆が心の中で思っていた事を口に出した。

「どこでも寝れるもこ羨ましっちゃや…」と。

            おまけ番外編・おわり。

【わんわん出版社・Washaより今回の山代家スクープ!】