ハウスクリーニング山代には休みが無い

「いつも鷹紀と2人で話してるんですよ。かん太くんは今日もキティちゃんを集めてるのかなぁと。ね、鷹紀?」

「あはっ、そうそう♪」

「嘘つけ!あと、かん太じゃなく“爽太”だ!」

「そんなフー太郎に仕事を持ってきました」

「チッ、今度はなんの仕事だ!?」

話すペースも自由な性悪双子にイライラしながら聞き返すと「はい、ソフトクリーム」と鷹紀がそれを俺に渡してきた。

「お・駄・賃、だよ♡」

嫌な予感しかしない。

                ー双子から無理矢理新たな任務を渡された俺は現在、知らない爺さん達に混ざってとある地方の温泉に入っていた。さらに…

「いやぁ、まさか山代氏にこんな場所で会うなんてまさに運命!」

同じ温泉で爽太と長沼と遭遇した。

「電車乗り間違えちゃって、ガンフェス明日もあるから今日はもう温泉で良っかって」

「なんでいっつもこうなんだよっ、畜生っ!」

ついいつもの癖で怒鳴ってしまった俺の声が大浴場に反響した。温泉に浸かっていた似たり寄ったり顔な爺さん達が一斉にこちらを振り向いた。

「もう風ちゃん、温泉来たからってはしゃぎすぎだよ〜!」

「今さっき満面の笑顔でパンツ履いたまま風呂に浸かっちまった奴にあーだこーだ言われたかないね」

「ちょっと脱ぎ忘れたくらいで煩いな!」

「帰りノーパンの奴に煩い呼ばわりされたかないわい!」

バッシャバッシャお湯をかけまくって喧嘩する俺らはもはや幼稚園児以下。