ハウスクリーニング山代には休みが無い

 「ねぇ、あの2人かっこよくない?」

「双子かな?声かけちゃう?」

「でもあいつは邪魔ね。ほら2人の間に居る子。マジでがら悪くてチビで最悪!」

地球に住むチビボーイ全員敵に回して何か面白いんか、コラ?

町中の綺麗なお姉さん達の黄色い声を聞きながら俺の隣の背の高い男がフッと笑った。

「笑っちゃ可哀想だよ、兄さん」

と、人の事を庇いながら弟の方もしっかり笑っている。

「あぁ、どうか“がらの悪い“顔をしないで下さい、フー太郎」

「ふふっ。僕はその服似合ってると思うよ、フー太郎」

「ブー太郎みたいに呼ぶな、クソ兄弟っ!」

風呂本(ふろもと)兄弟(19歳)、こいつらは俺の従兄弟で、親父の兄貴の息子共だ。

始末屋として喧嘩の腕は良いくせに綺麗な顔に傷が付くのが嫌と言う理由でハウスクリーニング山代・夜の始末屋バージョンの時は事務(おもに情報収集)を担当しているミステリアスでナルシストな性悪。

今日だっていきなり朝起こされたと思ったら突然『ジャンケンで負けたら今日1日勝った人の言う事を1つ聞くゲームしよう』と言い出し、起きたばっかで半分寝ぼけてジャンケンして負けた歳下の俺にカーリー女神がでっかくドンと描かれたダサいシャツを着せやがった。