ハウスクリーニング山代には休みが無い

「せ、先生何してんっスか…?」

「や、山代こそ何でここに…?」

「川沿先生さっきクリーニングピースとか言ってたけどあれ何の呪文ですか?」

「か、加賀まで居たのか…!お、俺はただ掃除をだな…」

「「何の掃除?」」

爽太と揃って聞くと川沿先生は目を激しく泳がせながら超小声&早口で「ベニーランド…」と答えた。なんて分かりやすい嘘なんだ。これならまだ矢田の方が嘘の演技は上手かった。

「おいクイックル、“俺たち”と勝負だ!」

ちょっとほっといた間に分かち合ったらしい。

気付いたら大鎌を持った怪盗Sと天使の弓矢を持った怪盗Dに俺は挟まれていた。

「クイックル?…って、山代、お前まさかあの伝説の掃除屋コマさんの最初で最後の弟子か!?」

「かっ、川沿先生こそ何でコマさんの事を…」

その時、川沿先生が腰に2枚の雑巾をぶら下げていたのが目に入った。

「先生、その雑巾……」