ハウスクリーニング山代には休みが無い

「ペットホテルに預けるっ…!?」

驚きすぎた親父がロールケーキを床に落とした。

「えぇ、一泊だけ」座布団の上に座っていたお袋がもこを撫でながらにこっと笑った。

「今度家族総出で仕事(始末屋の)行くでしょ、少し遠くてもこ連れていけないから預けた方が良いって風ちゃんが」

「おい、息子…」

「そんな泣きそうな顔すんな親父。しゃあねぇじゃんか。もこには可哀想だけど行ったり来たり飛行機乗せてたら仕事の時間間に合わねぇよ」

「でもさぁ初めての事だからさぁ…」

「しつこいっ!…えっと、ホテルに預けるには予約日と犬種と…ん?生態番号まで入力すんのか?」

「生態番号って宇宙人みたいね」

「ちょ、お袋、真面目に入力してんだから笑わせんな(爆笑)」

「なぁ、ペットホテルに預けたら他所の子の吠えグセうつって突然鳴き出すようになるとかなんねぇよなぁ?捨てられたって勘違いしてストレスで身体中掻きむしるようになってハゲだしたとかさぁ…なぁ2人とも聞いてる!?何でそんな平気なの!?」

「予約完了っと」

「ありがとう風ちゃん」

俺とお袋は親父をガン無視してもこをペットホテルに預ける事にした。…だがしかしその数時間後、予想外の事態が発生した。

「……えっ?ワクチンをまだ3回完了してないパピーはペットホテルに泊まれない?…マジっスか」

ペットホテル側からお断りの連絡がきて、結局一緒に連れてく事になり、親父はもこをおんぶ紐で背中にせおって悪党をお掃除する事になったのだった。

             おまけ番外編・おわり。

【わんわん出版社・Washaより今回の山代家スクープ!】