ハウスクリーニング山代には休みが無い


「うおぉーーーっ、変身っ!!」

叫ぶと同時に俺はロッカーの壁を突き破って腕と足だけ出すと爽太ごと担いでわんわん窃盗団の奴らのとこへ猛ダッシュした。

「てんばぁーーーつっ!!」

その姿は昔アニメで観たこち亀第76話の“恐怖の箱男!?”のようだった。

ドドドドドッ!!と迫って来る人間の手足が生えたロッカーの怪物にわんわん窃盗団の奴らは ぎゃあぁ!! と恐怖して逃げ出した。

「何なのよ、あのロッカー!!?」

「おばんでーす!シーズーを虐めるクソ共を眠りの世界へお連れしにやって来ました、クイックルでございまぁーーーすっ!!」

「風ちゃん、だからシーズーだけじゃなくて全部のわんちゃんを助けに来たんでしょうが!」

「あっ、先輩!ロッカーがクイックルワイパー持ってるっス!!あいつ喧嘩売ったらヤバいって有名な山代組のクイックルっスよ!!」

「マジかよ!?クイックルってロッカーの怪人だったのか!!うちらじゃ相手出来ないから一先ず逃げるよ!!」

「はいっ!!」

「逃がすかっ!!」

今の俺はきっとリニアモーターカー。わんわん窃盗団に追いつくとロッカーと爽太をせおって近くにあったカゴを踏み台にジャンプするとクイックルワイパーを天高く振り上げた。

「1に掃除、2に掃除、3、4も含めて5に掃除!清潔に行きな、このほんでなす共がぁ!!」

「えっ、最後何て言ったの!?」

わんわん窃盗団はまとまって夜空の向こうまで吹っ飛ばされて行った。

「シーズー!俺のシーズー!!」

「だからひと美ちゃん家のシーズーだってば、風ちゃんっ!!」

………ーーーそれから3日後。