ハウスクリーニング山代には休みが無い

ロッカーの上の方にある小さな隙間から外を見ていた爽太が「風ちゃんやばい!」と小声で俺の肩を叩いてきた。

「ひと美ちゃん家のシーズー“お家が決まりました♪”ってシール貼ってある!」

「何すやっ!?俺のシーズーをよくも虐めやがって!!許さねぇ!!」

「ひと美ちゃん家のシーズーね!」

悲しげな瞳をしている俺のシーズーを見ていたらカ〜ッと頭に血が上ってきてクイックルワイパーを握る手に力が入った。

「爽太、後ろから俺に抱きつけ!」

「何急に!?ヤダよ、男同士で気持ち悪い!」

「わらわらしろっ、顔面親でも見分けのつかない顔に整形すっぞ!?」

「あたし、貴方に一生ついて行くわっ!!」

怒鳴りつけたら爽太は両手で俺にガシッと抱き付いた。