ハウスクリーニング山代には休みが無い


「あ"?」

ついいつもの仕事の癖で反射的にガンつけ返して しまった! と思った時にはもう遅し。

「チビのくせに睨み返してくるなんて良い度胸してんじゃねぇか」

「てめぇこそデブで不細工なくせに女ナンパするなんて勇気あるじゃねぇか。鏡見た事あんのかコラ?」

まだ昼間だぞ、俺!と何度も自分で自分を押さえても一度始末屋モードにスイッチが入ってしまうともう何をしてもブレーキが効かない。どうにも止まらない。

「お前、この子の何なんだよ?」もう1人のチャラ糞男が無理矢理白鳥さんの肩を抱いて聞いてきた。

「俺は山代ぐ……」

山代組と言いかけて、白鳥さんが泣きそうな目で俺を見つめてきている事に気付いて言葉が止まった。

なぜそんな目で俺を見る?…って、そういや俺今この人とカップルだったーーーっ!!

「あん?聞こえねぇな、何だって?」

「だ、だから俺は山代ぐ…」

山代さんっ!と言うような潤んだ瞳で白鳥さんが必死に見つめてくる。

「だ、だか、だからぁ…俺はぁ…」

山代さ〜んっ!!まばたきを繰り返してくる白鳥さんがうるうるうるうる懸命に見つめ続けてきている。

も、もうダメだ…逃げられねぇ!!

「さっきからボソボソ喋ってんじゃねぇぞ、チビ!!」

デブのチャラ男が殴りかかってきた。

クソが〜っ…!白鳥さんに聞こえないように小さく舌打ちすると、俺はデブのチャラ男の腕を掴んでおもいきり巴投げした。