ハウスクリーニング山代には休みが無い

鎖も簡単に外せそうにない。

何か抜け道は無いか部屋の中を見回していたらふと爽太が手に持ってる赤いザクのぬいぐるみが目に入った。

「お前それどうした?来る時持ってなかったよな?」

「さっきカールが来て『これあげるから大人しくしてなさい』って渡された」

「そんでお前何て返したんだよ?」

「『了解であります!』」

「馬鹿!」

いかんいかん!爽太と呑気に漫才やってる場合じゃなかった!マジでこの状況何とかしねぇと…。

すると突然地下室(?)のドアが開いてカールとその仲間がニヤニヤしながら入って来て俺達の前で足を止めた。

「良い様やなクイックル!さぁ、パーティーの時間やで。今晩はぎょうさん楽しみましょか〜?あははははははは!」

「クソがっ…」

「風ちゃん俺達どうなっちゃうの〜!?」

爽太は泣きながら俺にしがみついてきた。

            爽太は縄で縛られサブに連れてかれたが、俺は鎖で身体を固定されたまま人間用鉄格子のゲージに入れられパーティーホールに連れて行かれた。

今日この船に乗ってる奴らは前に風呂本兄弟に見せられた資料で見た事あるから大体知ってる。悪徳関係の仕事をしている奴らばっかりだと。

客達がフーだのヒューだの言って笑いながら俺を見て拍手し始めた。今の俺はただの客の見せ物だ。

笑われてる俺を見て「風ちゃんを離してーっ!!」と爽太が泣きながら叫んでいた。