ハウスクリーニング山代には休みが無い

神々しい光の渦の中から召喚された相手を見て俺と爽太は驚いた。俺達の前に現れたのはなんと、俺の家の真ん前に住んでる金田さんだったからだ。

「か、金田さん!?」

「嘘っ、詐欺グループの一味だったの!?ってかこの詐欺グループの部下ってお爺ちゃん多くない!?」

「多いな!!」

頷き返すと金田さんはカッと目をガン開きした。

「誰が耳なし芳一じゃ!ワシは浦島太郎じゃ!!」

「「“金田さん”だろが!!」」

リーダーと2人で言うと金田さんはゴキゴキ肩を鳴らして両腕を振り回し始めた。

「まさか本気で俺とやる気かあのボケ老人?」

「風ちゃん言い方!」

「酒は千年嫁は3年、ただぼんやり長生きしていたわけではない!ワシはこの歳になるまで詐欺って生きて来たんじゃ、舐めるなよ小僧共!!」

「それを言うなら鶴は千年亀は万年…」

「やめとけ爽太。あの爺さんボケ入ってんだから」

「くらえっ、ジジィの突撃っ!!」

攻撃じゃないんかい。

ゆっくり突撃してくる金田さんをのんびり待っていたら突然身体にビリビリビリッ!!と電気が走った。

「う"っ!!」

「風ちゃん!?」

しまった!!これスタンガンだわ…!!「…やべ、やらか…した…」

「ふんっ。だから言うたやろ?前の俺らと違うって。金田さんは部下でも何でもない。あんたはんを油断させるためだけに雇ったただの“囮”や」

……クソがっ!!

遠くの方で爽太が俺を呼ぶ声を聞きながら俺はそのまま気を失った。

#11・つづく。