君と一緒に明日へ行く


席に座った瞬間、優斗に話しかけられた。

「おはよう、あゆ。なんか変な噂が流れてるけど大丈夫?あれって感なんだけど、西野さんが広めたんだよね。」

西野さんというのはるちなちゃんのことだ。優斗は本当に感がいいな。

「その変な噂ってなに?」

もしもボールペンのことで優斗にまで勘違いされて軽蔑されたらもう私死んじゃうよ。

とても緊張して胸がドクドクしながら聞いた。

「え、あゆの家はお父さんがいないこと。でも俺は全然気にしてないよ。逆にいろいろ言ってるやつらがおかしいと思う。」

よ、よかった~。

私はすごく安心して、思わず椅子から滑り落ちそうになった。

しかも私をかばってくれるなんて。でも優斗は私のことが嫌いなんだ。

ま、まぁでも優斗は優しいから差別しないんだよね。そこのとこだけでも幸せだと思っとこ。

これ以上欲張っても私にはなんも来ないんだから、欲張らないほうがいいよね。

あとこれ以上よくばって何も手に入らなかったらそれこそもっとつらくなっちゃうから。

そういえば優斗はるちなちゃんたちがばらしったって知らないほうがいいよね。

なんか私が優斗にチックたことになっちゃいそうだから。

「たぶんそれはるちなちゃんがばらしたんじゃないと思うよ。」

「そうかな。でも何かぐちぐち言ってるやつに俺、注意しといたから。」

・・・・え。

一難去ってまた一難。

そんなことされたら私はもっとがっこうにもっと居づらくなっちゃうじゃん。

私の中で何かがプッチンと切れた。

私のことが嫌いならそんなことやらないでよ。余計なお世話だよ。

「・・・勝手なことしないで。」

「え。」

「勝手なことしないでよ!私がどんな気持ちか知らないくせに。」

あ、っと思ったときにはもう遅かった。

周りのみんなからは注目され、優斗は見たことのないほど悲しい顔をしてる。

でももういいや。優斗、そんな顔しなくったっていいじゃん。どうせみんな私のこと嫌いなんだから。

教室が気まずい空気の中先生が教室に入ってきて授業が始まった。

・・・・・いてっ。